パチンコをやめたい人へ,第6回目です.
前回は,パチンコと投資の勝ちは誘発できない共通点について記述しました.
今回は,両者ともゲーム性に欠ける投機であることについて記したいと思います.
目次
規制強化によってパチンコの遊戯人口が減少している中,パチンコ台には様々な演出が施され,
未だに多くのファンの心を掴むことに成功しています.
休日のチェーン店にはたくさんの車が止まっており,
その勢いは未だ衰えていないように感じられるのは,
メーカーの血の滲むような努力が実を結んでいるからに違いありません.
かつて夢中になったアニメやマンガの胸熱シーンに合わせて,
激しく光るLEDと爆音のBGMによって,多くの遊技者を魅了しています.
パチンコやスロットのゲームの本質は
「数字が3つ揃うまで1玉4円の金属の玉をひたすら打つ」
「確定演出が出るまで一回転60円するレバー回して3つのボタンを押す」ことなので,
単純作業を強いる退屈なものです.
この退屈なゲーム性については,
メーカーの努力と大当たりした際の興奮によって忘れがちです.
ところが,何枚も諭吉を投入してぶん回している時の通常演出に対して
楽しかった思い出はあるでしょうか.
魚群やジャギ,キセルが出たり,チェリーが滑ってきたりと,
大当たりを匂わせる演出が出た際は,すべてを吹っ飛ばすくらいドキドキするものですが,
仮にチャンスが外れた場合,落胆が激しく,時には怒りすら覚えるものです.
チャンスが外れるということは大当たりが外れたばかりでなく,
しばらくは数字が回っているだけの退屈な通常演出が続くことを意味しており,
基本的にこの通常演出は早く脱出したいものです.
果たして実際のところ,激熱チャンスの演出の発生頻度は如何ほどなんでしょうか.
仮に100回に1回とすると(魚群やキセルがこの頻度で発生すれば優秀台ですが),
99回は通常演出になります.
この場合,激熱演出を引くまで99 % の演出は退屈であり,
統計的にはほぼつまらない演出が続くゲームであると言えます.
結局はお金がかかっているから熱中できるのです.
お金が関係しなければ,株式投資もまた退屈に違いありません.
投資の演出(?)は赤色か青色のロウソク棒が伸びたり縮んだりして,
それに付随した平均線が伸びていくだけの退屈なものです.
デイトレーダーがこのロウソクの伸び縮み等のチャートを眺めているわけですが,
お金が絡んでいなければ苦行以外の何物でもありません.
しかしパチンコと違って作戦が確立している株式の長期投資の場合は,
チャートをずっと監視する必要がなく,1日1回でも確認できれば十分です.
朝起きた時や昼休み,寝る前といった自分の好きな時にチラッと携帯のアプリを開くだけです.
この確認作業は5分もかかりません.
あとは株の積み立て購入で月に1度株を買うくらいです.
資産が大きくなってきたら調整作業もありますが,多くの時間を要しません.
そこで主の提案は,様々な制限を受けずにお金を増やしていきませんか,というものです.
パチンコの場合は店側から時間的にも空間的にも制限がかけられ,
99 % が退屈な演出を見せられることを強いられます.
長期投資の場合はあなたが好きな時間に,好きな場所でちょっとアプリをチェックするだけで,
あとはどんなことをして過ごしてもいいのです.
お金を失う可能性がとても高いうえに,退屈な演出に時間を費やす必要はもうないのです.
投資に移行したらパチンコによる時間的・空間的制限が解けるので,
これまで面倒で後回しにしてきた事に向き合うことができます.
昨今の災禍では,しばらくサボってきた筋トレを屋内で始めてもいいですし,
キッチンに立って手の込んだつまみ作りにチャレンジして一杯やるのもいいでしょう.
災禍が落ち着いたらパチンコで疎遠になった非パチンカスの友人に会ってみませんか.
その友達に「俺,長いことパチンコに囚われてきたけど,やっと目が覚めたわ」なんて言ったら,
間違いなく喜んでくれるでしょう.
このように「退屈な演出」から離れることで,
あなたの日常の「演出」が充実することは間違いありません.
少なくともパチンコの演出よりはずっと楽しいはずです.
次回は,「勝てば利益,負ければ誰かの利益」という共通点について記述します.お楽しみに!